【妻からの精神的DV 〜自分の人生を取り戻すまでの道のり〜】

    急増している妻から夫への精神的DV(家庭内モラル・ハラスメント)。
      その被害を受けた男(プログラマー・40代)のブログ。
      現在、妻から逃れ、別居。離婚に向けて奮闘中の日々。
      同じ悩みを抱えている皆さんの参考になれば幸いです。
          (記事は時系列順ではありません。
        これまでの出来事を順不同で書き記しています)

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妻との同居中のある日のことでした。

妻は外出中で、私は家にいました。
私が1人で外出する機会や、夫婦2人で外出する機会は多かったのですが、妻が1人で出掛けて私が留守番するのは珍しいパターンです。

妻は仕事の用事や、デパートで買い物をする用事など、いくつか用事を抱えています。
どうやら帰宅するまで数時間かかるようです。

午前中、妻を見送った私は、突如、開放感を感じました。
これから数時間、妻に煩わされることはありません。
突然キレて暴言を吐かれるのではないかと不安になることもありません。

妻に振り回されず、好きなことをしよう。そう思いました。

この頃の私は、「好きなこと」をして生きる、ということなど、到底考えられなかったのです。
24時間、妻に振り回されているか、仕事をしているか、寝ているか、そのどれかでした。


しかし、妻が出掛けているのは、ほんの数時間です。
私は何をしたかと言うと、実に些細なことでした。

当時住んでいた場所の近所にある小洒落た定食屋に、1人でランチを食べに行ったのです。まだ一度も行ったことのない店です。
何だ、たかがランチか、とお思いでしょうか。
けれど、妻に気を遣わず、食べたいものを食べたい時に食べに行く、ということが、この上ない幸せに感じられたのです。

そう、独身時代の私は、よく初めて行った街で、目についた店にぶらっと立ち寄り、1人で食事をする、そんな『孤独のグルメ』的なことを趣味にしていました。
決して高級な店ではなく、B級グルメばかりでしたが。

さて、行きたかった店に入り、一番人気の定食を注文しました。
外食なので、いつも家で食べたり作ったりしている食事より、明らかに高カロリーです。
けれど、そんなことを気にする必要はありません。

私はワクワクしながら食事が運ばれてくるのを待ちます。

ところが……幸せも束の間、事態は急展開を迎えます。

スマホに妻からのメールが届きました。
メールを読んで、私は仰天しました。

『今から帰ります。◯時頃になります』

全身から血の気が引くのを感じました。

予想より随分早く、妻は用事を済ませてしまった模様です。
ああ、何ということでしょう。
メールに書いてある到着時間まで、あと30分弱しかありません!

今から料理が出てきて、それを食べて、家に帰っても、間に合わないかもしれません。

妻が家に帰るより先に、私は家に帰らなければなりません。
何としても帰らなければならないのです。


私は慌てて立ち上がり、店員のおばさんに言いました。

「すみません!今頼んだ定食、キャンセルできますか?急用ができまして…!」

店員のおばさんが戸惑った顔をしています。
厨房に声をかけたら、「もう出来ますよ」と返事がありました。

私は咄嗟に計算しました。

今すぐ料理が出てくるのなら、猛スピードで食べ終わるのに10分。
猛ダッシュで家に帰るのに5分。
合計15分で家に着けるかもしれない。
ならば、妻より先に到着できるかもしれない!

私は出てきた料理を猛スピードで平らげると、会計を済ませて店を飛び出しました。
味わう暇なんてほとんどありません。
けれど、もはやそんなことはどうでもいいのです。
私は家に向かって猛ダッシュします。

大丈夫だ、間に合う! このペースなら間に合う!

家に帰り着くと、案の定、妻はまだ帰って来ていませんでした。
心の底から安堵したのを覚えています。
私は額の汗を拭き、呼吸を整え、洗面所で口をゆすいで、外食した痕跡を消し去りました。

そして数分後、帰ってきた妻を、何事もなかったかのように出迎えました。

さて……
この体験をお読みになって、皆さん、根本的な疑問を抱いたのではないでしょうか?

何でそこまで必死になって、妻より先に家に帰らなくちゃいけないの?
何で外食したことを妻に秘密にしなくちゃいけないの?
何で「俺も出掛けているから今家を空けている」と妻に正直に伝えられないの?


さて、何ででしょう。
DVやモラハラの被害を受けたことのある方々は、共感していただけるのではないでしょうか。

一体ぜんたい、どういう事情なのかと言いますと……
(この記事、次回に続きます)


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とある方に結婚生活の苦労について話を聞いてもらいました。

「そんなひどい精神的DVを受けながら、どうしてすぐに逃げるという決断を下せなかったんですか?」

やはり当事者ではない方は、そこが一番気になるポイントのようです。
理由はこのブログでもいろいろと記してきましたが、話しているうちに改めて気づいたことがありました。

私自身の過去に関することです。

人は人生の中で、何度も「選択」を迫られます。

中でも「結婚」は、人生における最大級の選択と言ってもいいかもしれません。

過去を振り返ると、「進学」の選択、「職業」の選択も、大きな決断の瞬間でした。

しかし、「結婚する」という選択と、「結婚相手を選ぶ」という選択、この2点は、それらの比にならないくらい、もっと大きな選択の瞬間でした。
そこで気付いたのです。

私は過去に、自分で選択したことに関して決定的な失敗や挫折を味わった経験がないのです。

進学の選択も、職業の選択も、正しい選択だったと思っています。
長い人生のプロセスで、中には失敗したこともありますが、「失敗したことも含めて、人生で起きることには全て意味がある」というスタンスだからです。

なので、「タイムマシンに乗って過去へ戻り、人生をやり直せるなら、いつへ戻りたい?」という質問をされても、答えられません。
基本的に「人生におけるこれまでの選択は正しかった」と思っているからです。
もしも人生のどこかのタイミングへ戻って人生をやり直すことになり、違う人生を歩むことになったとしても、それなりに何とかやっていけるだろう、と思っています。

その自信こそが、結婚生活において最大の仇になったのかもしれません。

もっと言うと、その自信こそが、妻のような人間を惹きつけてしまったのかもしれません。


「正しい選択なんてない。たぶん、正しかった選択、しかないんだよ。
(中略)
何かを選んで選んで選び続けて、それを一個ずつ、正しかった選択にしていくしかないんだよ」

これは、朝井リョウさんの『武道館』という小説の一節です。

私はこれまでの人生の経験値から、結婚に関しても「正しかった選択」にしたかったのです。


どんな相手であろうと、選んだのは私です。
自分の選んだ結婚、そして、自分の選んだ結婚相手に関して、「間違っていなかったのだ」ということを証明したかったのかもしれません。

そのために、妻がどんな理不尽な態度をとっても、自力で乗り越えようとしてしまったのです。

なぜなら、これまでの人生、ずっとそうやって自分の人生を肯定して生きてきたからです。

「逃げる」という選択は、そういう過去の人生の矜持を覆し、自己否定することになるのです。

「なぜすぐに逃げなかったのか?」と聞かれれば、一番の理由は以上に集約されると思います。


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「結婚した途端、名前の呼び方が『さん』付けではなく『お前』になった夫」。
そんな話がTwitterで話題を集めているのを見ました。
妻が違和感を指摘すると、「俺の方が立場が上だろ」と言われた、という話です。

結婚した途端の豹変ぶりに、私も共感するものがありました。

男性が加害者となるDVやモラハラの場合、原因は加害者の根っこにある価値観だと言われます。

「結婚したり交際したりしたら、男性の方が立場が上である」という価値観です。

夫の方が立場が上、男の方が地位が上なのだから、妻(女性)はそれに従うべきである、という古い考え方が根付いており、DVやモラハラを暴走させていくというのです。

私の場合は男女の立場が逆ですが、根っこにある問題は同じでした。

妻の中には、こんな価値観があったのだと思います。

「夫は妻のために尽くすべきであり、夫婦はどんなことがあっても支え合うべきである」

家庭で何か問題が起きればそれは夫の責任であり、夫が解決しなければならない。
それなのに、あなたはその責務を果たしていない。
そのせいで私の負担が増して、私はこんなに苦しんでいる。

…という理屈で、日々責められ、罪悪感を植え付けられていました。

「私の気持ちに反する夫の言動は、すべからく私に対する攻撃である」

そんな考えが根底にあったのではないでしょうか。

妻の中には、「夫婦とはかくあるべし」という旧態然とした価値観があり、その正義が暴走して精神的DVに走っていたように思います。

「私の方が立場が上である」という価値観は、男性が加害者の場合と根っこは同じです。
男性の場合は、もっとわかりやすい男尊女卑なのでしょう。
が、妻の場合、被害者としての立場を主張する巧妙さにより、さらにタチが悪かった気がします。

その妻の価値観というのは、これまでの人生、すなわち生まれ育った家庭環境の中で形成されたものなのでしょう。
その価値観を変えさせることは、容易なことではありません。
ほとんど不可能と言ってもいいでしょう。


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